†天の使いとなって、 何度も飛ぼうとした。 感覚を研ぎ澄まして、 空を飛んだ。何度も…。 人間に無い物。 それは、 もしかして本来、 備えられる筈だったかも知れない翼。

繰り返す人

†長い時間の中で彼女は退屈を持て余し、 煙草を喫もうとライターへ手を伸ばした。 とんからかったん… その拍子に間抜けな音を立てて落ちて了った、 使い捨てのライターをみて思わず笑ってしまったそうです。 それから彼女は何かに憑かれたかの様にその、 『…

夢の船

†ほぼ回想録。 何も服用せずに強制終了。 午後Ⅹ時の亊らしい。 その間に幾つもの夢と出逢った。 現と判然しないものもあるけれど、 何度もゆらりゆらりと揺られながら、 過去と現在の往復の旅の様だった。 怖いのは思い出せないのではなくて、 『思い出さな…

酒瓶の中で

†酔っ払って。 酒瓶の中でぐるぐる。 意識が明瞭に保たれた儘で。 どんどん濁る自分を感じて。 半透明な外を眺める。

夢の変化

†今月に入り昨日、今日と続いて、 夢の中で逢う人々の類が変わっている。 風景や環境は相変わらず戯れたものだが、 平素意識しない―絶対に彼方で逢わない人。 そういう人々が登場する様になった。 とはいえ、一部の人が変わっただけで、 今こうしてぐるぐる…

夢の夢の果ては現

†どうやら昨夜は日付越え前に、 少し横になろうと其の儘眠って了った様だ。 そして、絶望と焦燥と、一つの優しさの夢。 夢で良かったと本気で心から思えた夢。 それから目覚めたのが午前Ⅲ時だった。 起きているには家の人に迷惑を掛ける為、 再度マイスリー…

潜憶

†目覚めると陽は帰り路につこうとしていた。 淡く彩る空の下には緩やかに流れる町並み。 昨夜の眠剤が後を引いているのか軽く頭痛がする。 喉が渇くのに煙草を喫んでしまう。 何だか自分の体温と同じ液体にそっと触れている、 そんな感触であまり現実感を伴…

貴方がくれた

†白の隙間から僅かな水色が覗いている。 ヴァニラに挟まれたミントのよう。 また逢えたから厭な事も暫し忘れていられる。 覚めて了って風景が現実でも気怠るくない。 想いを継続していられるから、 いつかこちらでも会える気がして。

奇妙な恐怖

†三時頃から急激な眠気に襲われ、 ぱったり寝てしまってから三時間後。 夢をみていた。現実的な夢。 良夢悪夢問わず縛られる傾向があるらしい。 そこまではよくある事。 友人からの電話を受けた。眠ったままで。 しかもその間も途切れ途切れに夢をみ続けてい…

退いて

†目の前に一本しかない長い道が。 その果ての辺りに目を凝らす。 誰かが後ろ向きで立っていた。 ずっと昔に視た懐かしい影の様。 確かめたくて近付いて行った。 懐かしい影。一つ思い出すのは幼少時代。 それは当時、ただの幻だった。 いる筈のない人がそこ…

浮遊感

いつもそうな訳じゃない ひどくゆっくりとみえるだろうけれど 頭の中は常に忙しないんだ †オルゴールの音色は優しい。 幼い頃から愛している音色。 眠りに就く時にも楽しむのだけれど、 目覚ましには向かない。 余りの心地良さに身を委ねてしまう為、 起き上…

夢幻

朝の冷たい空気に 深呼吸を何度も繰り返して 音楽を †どうしても気になって、 ベランダに出てみる。 空の色と澄んだ空気に、 寒さを忘れて伸びをする。 そう、これですよ。 気付けば口元に笑みを浮かべていた。 不思議?不気味。 夢でも現でもない 白い微睡…

伝えたいのは何

母の胎内にいる様な心地良さ 何故そんな事がわかるの ものの譬え ただの勘 †頭の中が回る洗濯機の槽内のよう。 暫くの間じっとしていると揺れは治まった。 考えるのは刺繍のメッセージの内容。 どうしてもその先が思い出せない。 最近よくある謎のメッセージ…

夢が与えた名

†憧れの杉本彩姐様と一緒に沐浴して居りました。 溜め息が出る程に美しかったですぅ。 夢の中でも妖艶でした。 †彩姐様で思い出したのが名前です。 昨年の初め頃の夢では『雅』と云う名をつけられました。 お金持ちの令嬢と云う設定でリムジンの中で、 お父…

真珠の剣

†また同じ事が繰り返される*1。 早寝が無駄な訳ではなくて、原因は眠剤の服用法にあった。 当たり前だけれど、此れから自然に眠い時は服用を止めよう。 †ああいう現実的と非現実的が混合した夢が一番性質が悪い。 まぁ大抵の夢はそんなものなのでしょうけれ…

夢に繋がれた脳

†昨夜あれだけ早寝した(私からすると)にも関わらず、 再び何度寝かの果てに午後に起きるなんて本当に如何いう事…? 今迄はよくある事だと思っていた。 でもそう思っていた事が実は重大な意味を含んでいそうで怖い。 単に寝坊ではないのかな、とも思わない…

水辺に注意

†何度も何度も浮かんでは沈められる、そんな感じだった。 頑張って起きると、外は雨が降っていた。 偶にみる予知夢みたいな夢と、注意の夢。 久し振りに今日がそうだった。 最初の方は、何か書いてはいけない気がするから書けない。 最後の方では、小さい男…

和と洋の部屋

†ここのところ立て続けに部屋の夢をみる。 しかも世界観がついちゃって妙に物語じみている。 一つは『和』の部屋。畳ですな。 何畳あるんだ?ってくらいの大部屋のつらなりの中を、 何故か私は、躾け役とかいう女性に随って歩いている。 その女性は和服姿で…

心の鏡

†知人の方々が、揃って私を見捨てる夢を視た。 まるで迷路になった夢の中に必死な自分の姿を視る。 その余りの見苦しさに、嫌気が差して目を覚ました。 近頃、孤独でもないのに孤独だと感じる事が度々ある。 そういう省きたい感情が出てしまったのかしら。 …