2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

想々

少しでも永らえたいから 「 」に届く様に 祈りの舞を †捨てるのは容易だけれど、 再び見つけ出す事は難しい。 考えなくてもわかる事。 何でも簡単に捨てるのを止めたのは、 二度と手に入らない怖さを知ったから。 臆病者は舌を切り自らを改め、 疲れ人は誤解…

見守る者

いくつの争いを視てきただろう 感情がなくなるほど涙を流して この世界から抜け出せないのなら せめてもう一度だけでも †少女は探し続ける。 この世界に落とされてすぐに、 様々な争いに巻き込まれ、 離れ離れになってしまった母を。 唯一の希望である、たっ…

生まれ変わる人

雪原を目指してみる 決めていた訳ではないけれど とにかく此処より遠くへと †着飾るのと似た感覚で、 あまりに心を飾り過ぎたみたいだ。 まったく無意味で必要のない嘘。 脱ごうとしても何かが許してくれなくて、 解けないくらい固められてしまった。 そのお…

彷徨う人

まるで旅人の様な後姿 黙って此処から見送った †もしかして引き止めて欲しかったのか。 もう今は知る事すら出来ない。 最後の電話に出られなかった事だけが、 今も悔やまれる。 でも、もう惜しいとは思わない。 そう、もう欲しいとも思わない。 余りに煩い君…

曖昧な鎖

そんな寂しそうな目をしないで 君の獲物なら 底にたくさんいるから †傍らで見守っていた。 そうしていないと見境を失くす気がして。 苦しくない様にといつ切れても良い様な、 中途半端な鎖に繋いだのがいけなかった。 眠れる寂しがり屋が目を覚ます。 機嫌が…

悲しいゲヰム

君達は僕を巧く騙しているつもり でもね 僕は君達のその透けた企みなんて 最初からお見通しなんだよ †いつも何かを見る目だけは、 猜疑心と自信に満ち溢れているから、 まるでゲヰムをしているかの様に、 退屈しなくてすんでいるよ。 ほら、思った通りだ。 …

悲屈

突然切れた スイッチも入らない くるくる回してみても反応が無い 悲しいばかり 遣り切れない †壊れたら直せば良いと言ったのは誰だったか。 原因不明の故障でも説明書を読めば良いと。 しかしここまであらゆるモノが壊れてくると、 直すのも説明書を読むのも…

不足

素直じゃないと言われると もっともっと素直を捨てる そうしているうちに 優しさまで薄らいでゆく †負けず嫌いは、 偶に違う方向へ放たれてしまう。 何かをしようとしている時、 また、自分の心に素直になっている時。 そんな時に妨げる様な事を言われたり、…

浮遊感

いつもそうな訳じゃない ひどくゆっくりとみえるだろうけれど 頭の中は常に忙しないんだ †オルゴールの音色は優しい。 幼い頃から愛している音色。 眠りに就く時にも楽しむのだけれど、 目覚ましには向かない。 余りの心地良さに身を委ねてしまう為、 起き上…

信号

今朝も早く起きたから 背中を押してくれる何かを探す まだまだ遠く感じるけれど 入り口まであと一歩なんだ †自分自身に打ちのめされた気分。 何故、斯様な事態に陥ったか。 明白だ。故に震えが止まらない。 水の様に流れ過ぎゆく景色すら、 今日は楽しむ事が…

夢幻

朝の冷たい空気に 深呼吸を何度も繰り返して 音楽を †どうしても気になって、 ベランダに出てみる。 空の色と澄んだ空気に、 寒さを忘れて伸びをする。 そう、これですよ。 気付けば口元に笑みを浮かべていた。 不思議?不気味。 夢でも現でもない 白い微睡…

伝えたいのは何

母の胎内にいる様な心地良さ 何故そんな事がわかるの ものの譬え ただの勘 †頭の中が回る洗濯機の槽内のよう。 暫くの間じっとしていると揺れは治まった。 考えるのは刺繍のメッセージの内容。 どうしてもその先が思い出せない。 最近よくある謎のメッセージ…

窓の向こう

遠くからのベル音と光 身体に期待の変化無し また不純 †味覚が少し麻痺している。 珈琲と有害な一服で曖昧にさせて。 気合で覚醒したのは良いけれど、 これから来るであろう悩みや闘いの為にも、 それは温存しておかなければならない。 頑張っている人に頑張…

+−

エンジンに痛みを感じ 三分間 蹲る 誰にも知られない処で †故障は付き纏うのでしょうか 何処までいっても離れません 事情を知ってか知らずか 四角四面が急かすものだから 覚悟を決める 壊す覚悟を デジタル仕様な人々の中に 倦怠し切った身を置いた 人形の様…

花模り

動くと鈴の様な音を出す 愛らしい指輪 花を模ったそれは 僕の宝 †久し振りにバッハを楽しんでいるのに、 音として耳には入って来るものの、 今回はどういう訳か脳に響いてこない。 心身共に健全であるとは言い切れないだけに、 その事が何だか腹立たしくて寂…

紫煙

カーテンが開いて 音楽が流れたら 覚醒する †銀の箱の中の有害な安らぎを一服。 カーテンは開いているのに音がない。 寂しいなぁ起きれないよ、って呟いて、 再びヘッドフォンを耳に。 何とも甘く冷たく優雅な曲が流れ、 重い瞼がしっかり開かれた。 白い朝…

暗い空

低く唸る音 煩い 思考が遮断されがち †先刻ヘリコプターの音が続いていた。 頭上からの低い音というのは非常に不安。 顧みて頭上より硝子の粒に圧されてから、 看板の下、ビルの工事現場などが苦手。 何も無い所へ住まない限り、 それは避けてはいられないの…

丸い窓が浮かんだ もう大丈夫 何にも邪魔される事の無い 僕だけの桃源郷をみつけたから †生かされている。如何でしょう。 自らの意志で生きている。 これが正解ですか。如何でしょう。 何かに対して、これが正解。 そういう決め付けはない様にも思う。 昨夜…

起床時 寒い 足 冷える 待ち侘びていた訳だけれど 外に出なければ意味が無い †寝起き悪し。毎度の事。 恒例、缶珈琲を手渡される。 相手は寝起きの為にと思ったのか、 冷たい缶を頬に当ててきたが、 そんな事をされては敵わない。 怒りからくる得体の知れな…

軽酔い

酔いが残っているのに それでも酔い続けるのは 旨いから。単純。 †瞼が軽く倦怠さを感じている。 肩の力もすぅっと抜けて、弛緩。 通常ならば倦怠すらも楽しめるのに、 今は覚醒を要している。また矛盾。 白い世界で 朝露を君の口唇に捧げる。 君は柔らかな…

変え難い事実 耐え難い真実

一体何の罪になるのかな 不安は超えて了った やたらクリック回数が多い 安定 安楽 安心 生きる力を †ただの感情だけで徒に投げたから、 きっと悲という形で自分の元へ帰って来たのね。 何の考えも無しに人を愛さなくなったから、 この身体は疑いを繰り返して…

潤む月

そっと耳に触れると伝わって来る 優しい旋律 †眼をみると逸らせなくなって、 声を聴くと心地良い周波に包まれる。 指先を見詰める。意外と繊細。 その指先が触れるすべてのもの。 その眼が見ているあらゆるもの。 同じ眼で同じものは視えないけれど、 当たり…

凶気の爪

誰かを傷つけて了った時 自分が厭になるけれど その傷の深さがわからないから 度合いを知りたくて 繰り返し傷つけてしまうのかも知れない †空気が軽く振動し始めた。 一瞬のうちに悪意の棘が心に刺さって、 小さな爆発を起こした。痛い。 それは内側から螺旋…

路上

クラクションの狂奏 ひけるのならひいてごらん 倍に返して差し上げましょう †ぶらっと歩いている時。 信号待ちで立ち止まっている時。 状況などには全く関係なく、 この降って湧いて来る記憶と、 包み込む薫りの正体が判らず。 厭ではない。けれど。 今の六…

さめざめ

思考が暴れる その理由 単純 †走り出す衝動。困り者。 雨が降っても動じないのは、 それを抑える為なのです。 素知らぬ振りをする。 平気な振りをする。 そして不利な結果を招く。 車窓に走る雨垂れ。 景色を切り取られて不機嫌。 暫し仮眠の後、時忘れ。何…

色とりどり

朝の光が目の裏を刺激するから この端末を握り締めて 混沌の中に居続けている †外に出ると異なる空気が耳をかすめる。 空は青。絶好。 地下道から仰ぐと見える空も、 地下鉄の車体も新鮮色。 夜になると青く光るネオンのゲート。 仮想の海の中は眩暈がする程…

見つからない探し物

凍る様な空気が少しずつ 身体を流れて脳内を覚醒に導く 時計をクリック 私には早い時間 †明け方の四時過ぎ頃まで、 探し物を見つかるまで探していた。 早く起きなければならないのに。 結局、見つからなかった。何処へ? 探しているのはそれだけではなくて、…

冷たく穏かな風

回顧するのは偶の事 今日は空白をクリックしませんから 少しだけ許して †あの日の明け方。 まだ誰も来ない小さな部屋で、 そこから見えようもない、 明けの空を見たいと願想っていた。 窓といえる様なものなど無く、 鍵は外側から施されていたから。 何時に…

憂うのは誰が為

思考が空白を持て余した時に 何も無い処をクリックするのが癖なのです †幾ら此処が住み難いとは言っても、 外の環境に魅力を感じていると云うのに、 これでもし密集建物に転居をするとなると、 此処から一丁目飛ぶだけだとは雖も、 もう学習出来ない、聞けな…

冬の入り口

†待ち侘びた季節の到来。 急ぐ人々で溢れる往来。 弛緩した顔で歩こうものなら、 忽ちにして輪から弾き出される。 私の肌は、まだ本格的な寒さを感じていない。 これから少しずつ凍みてゆくのでしょう。 凛とした冷たい空気は思考を浄化してくれ、 鈍りきっ…