奇妙な恐怖

†三時頃から急激な眠気に襲われ、
ぱったり寝てしまってから三時間後。


夢をみていた。現実的な夢。
良夢悪夢問わず縛られる傾向があるらしい。
そこまではよくある事。


友人からの電話を受けた。眠ったままで。
しかもその間も途切れ途切れに夢をみ続けている。
あちらが話している事は殆ど解っていた。
そしてこちらは脳内で返事をした事を認識していた。


なのにあちらに届いていない。
何とか返事をと思って声を出した。
・・・つもりだった。
その間も夢は垂れ流され続けている。
おかしいと感じ絞るように出した声。
それが現実に発した声だった。
ただ全く言葉になっていなかった。
一瞬、言葉を忘れて了うと恐怖を覚えた。


何度か噛み合わない会話と、
初めての恐怖を繰り返しているうちに、
再び眠りに堕ちていく感覚があった。
電話は直後に途切れたのだろう。


ゆめうつつ。
此処の名は『むげんのつきうた』だけれど、
恐怖の『夢現』を体験して了った訳だ。


最近の睡眠具合は妙な事になっている。
もしかして睡眠障害にでもなったのだろうか。
何だか眠るのが怖い。