感
†一年目。 祈りと読書で過ごそうとしたけれど、 今朝からやらなければならない亊や、 行かなければならない処が多過ぎて、 ゆったりとしている時間が無かった。 それでも合間を見つけて著書を読んだり、 亊をこなしながら祈る亊は出來た。 一年前と違って静…
†とある方が紹介されていた一冊。 アビラの聖女テレサの詩 (聖母文庫) その紹介されている箇所を読んだ時、 何だかどこかがひどく揺さぶられて、 全部味わいたいと思い、ネットで購入。 (前略) 私にお与えください 豊かさか 貧しさか 慰めか 痛みか 喜びか …
†四月もはや半月が過ぎ、 葉桜も新緑へと装いを変える。 泣いても笑っても何をしても、 止める亊の出來ない時の輪は、 一刻を回る観覧車の如く、 今日も私をのせて廻り続ける。
†本日は雨。 然し出掛けます。 何故なら今日は、 東京の実家(教会)に度々いらしていた、 とある神父様による研修会があるからです。 まさか大阪に越して來てお会い出來ると思わなかった。 研修会の後、実家から來たばかりだと告げると、 どうりで見かけた亊…
†桜は儚く、逞しく、ただ美しく。 風の音も薫りも、心をくすぐる。 蝶々は軽やかにたゆたい、舞う。 見上げれば空、ただ限りなく広く。 然しすべてが良い亊ばかりではない。 でもせめてこの業を愛でる間だけは、 悲しい亊、嫌な亊を考えたくない。 弱いとわ…
†今日、代母さんのお宅にお邪魔した。 友人知人宅以外にお邪魔するのは初めて。 前日から徐々に緊張と不安が膨れ上がり、 そして出発直前にちゅどんとくる始末。 自転車を漕ぐ足は時々小刻みに震え、 お土産を落とさない様に気配り過ぎて、 マンションを通り…
†一年前、私は生まれた。 私を助けて下さった方々と、 父である神に生かされた。 それは本当に大きな喜びだ。 あの温かい夕陽に見守られ、 落ち葉舞う並木道を歩いた。 今日で一歳。 あの日の喜びと感謝の氣持ちは、 今でも変わる亊なく在り続ける。 まるで…
†今日は『王であるキリスト』の日。 そして、私達の入門式(入信式)の日。 初めて額に十字架のしるしを受けて、 兄弟姉妹、共同体として迎えられた。 紹介される時にはさすがに緊張したが、 よくみていて下さっている方々をはじめ、 今迄お話をした亊のなかっ…
†どれだけ東京より澄んでいても、 母宅ですら夜の星は霞んでみえるらしい。 だけれど此処では違う。 いつか一年程お世話になった日々に、 毎日の様にみていた星の数々が、 また私の頭上で輝いている。 流れ星が幾つか流れていたので、 坂を下り入り口の門の…
†毎年の様に黙祷を捧げた。当然だよな。 でも今年ほど真剣に平和を願った年はないかも。 勿論、九日もそうするつもりだけれど、 平和はどの家庭、町、国にも訪れて欲しいから、 毎日祈るほうがいいよな。 決意を固めてからよく誤解されるのだけれど、 今、キ…
†太陽がふたつになった夕。 部屋の中たくさんが、 おれんじらむに染められた。 いちりんの花は、 これを通して影を落とし、 私はただひたすらに、 感謝をするのみである。
†初金と呼ばれる、 第一金曜日のミサへ行った。 半袖でも充分なほどの暖かさ。 自転車で行ったのだけれど、 帰り道で急に此の儘帰る亊が、 勿体無くなってきた。 そこで一旦帰ってから、 おむすびを拵えて戴き、 お茶を買って公園で食亊。 時折り風が吹いて…
†Ⅳ月の半ば頃に変化を感じて、 悩んだり學んだりしているうちに、 もうすっかりⅤ月になって了った。 何だか今年のⅣ月は半透明な感覚で、 現実感みたいなものが少し薄かった。 さて。 今日はⅣ度目のミサに行って参りました。 Ⅲ度までは主日のミサに与っていた…
†欠かせない物を、 忘れたまま、 出かけて了った。 頭を抱えても、 道の半ばまで、 來て了っている。 引き返せはしないが、 ぐんぐん、 進んでゆくうちに、 その忘れ物が、 見守ってくれている亊に、 気付いて、 手元にいなくとも、 いつも傍に在る亊を、 感…
†突然の雨粒が、 窓を叩くと、 何故か肋骨が、 ほんの少し痛み、 風が深呼吸を、 している間に、 その痛みも消え、 雨も泣き止んだ。
†祈り始めて、 すぐに雨となった。 目を向ける亊もなく、 ひたすら祈る。 風が叫び、 雨が声をあげ、 鳴き続けても、 言葉が、 終わりを告げるまで。
†今日には今日の、 思い煩う亊があり、 明日には明日の、 思い煩いがある。 今は決して明日を、 思い煩わない様に、 一日一日を、 ただ大切に。
†不調の中にも、 感謝すべき亊を、 見い出しながら。 紡いだり、 労したりせずに、 出來るのであれば、 野の花の様に。
†体内を流れる液体の、 その中に含まれる、 小さな泡の一粒にも、 命を助ける氣体が、 列を成している。
†風に吹かれて、 花が揺られ、 心も揺られ、 ゆさわりにのる、 この身も揺られて、 また、 目を閉じなくとも、 風の中に、 緑の薫りを感じて。
†一輪挿しのフリージアと、 未だ花のつかない若木の緑と、 さっき洗った髪の香りが、 まったく同じ香りだという亊が、 何だか嬉しい、 午後の靜かなひと時。
†海の底の様な、 蒼く深い世界で、 動く亊のない、 生き物達が、 焔と共に、 揺れている。
†ゆっくり回して、 加速させる毎に、 段々とみえなくなって、 ひとつの輪になる。 その軽やかさに、 心まで軽くなる。
†白く美しい顔、 細く美しい手、 優しく美しい眼差し、 美しき赦しの微笑み、 すべてが。
†綺麗な緑、 鮮やかな赤、 彩る黄、 輝く銀、 そして、 ちょっと澄ましたよな、 青い空。 どれもが美しく、 今日の朝を彩る。
†午後のひと時。 療養に役立つのは、 葉の型をした、 飲み物の器。 春も、夏も、 秋も、冬も、 疲れた午後を、 いつも癒してくれる。
†手元にある、 生きた機械。 何時も働く、 愛しい機械。 迷惑か知れないが、 彼女を、 私の好みに、 飾り付けた。 一角が、 華やかになった。
†夕から夜に、 ふたつの光を映す、 二枚の絵の額縁。 この絵たちには、 夕の陽が、 よく映える。 夜の靜けさも、 鮮やかに。
†ほんの少し、 本当に少しだけ、 強い酒を口にする。 それだけで、 さっき迄の、 悩みが吹き飛び、 心地の好い眠りを、 約束してくれる。
†ひとつの葉が、 色づいているのに、 もうひとつの葉が、 自らを危める様に、 変色し落ちてゆく。 ただ、 みている亊しか出來ない、 その悲しさの中で、 新たに芽生えた、 小さな葉の存在が、 嬉しく想う。