K I

†K IするK Iに見守られ、 見守られしものもまた、 K IするK Iを見守る。

出せない年賀手紙

†今年は私の友人と、 姉の友人、そして私の家系と、 年賀手紙の出せない年となった。 然もこの年の暮れに。。。 來る年を感じて欲しかった。 変わる明けの光をみて欲しかった。 祈れど想願えど戻らない、 『あのとき』と重なる。 私だけが失踪していたが故に知…

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†舞い上がる風が少しずつ躰温を奪ってゆく。 冷たくなった手を息で温めながらの散歩道。 もうすぐ夕の陽があの空の彼方へ帰ってゆく。 時が止まる感覚がしてはまた脈の様に流れて、 陽の光が淡い橙色から蒼い色彩へと変わる。 出会えた日に対する喜びと感謝…

行方捜し

†いつもの街路。 また君の姿がない。 ひっそりとした暗闇だけが、 君の代わりにそこに在り、 夜風がその寂しさに彩りを添える。 あの愛らしい姿は何処に。 可憐な声は何を求めて。 もし漆黒の寒空の下、 独り彷徨っているのなら、 どうか僕の隣に来て欲しい。…

心で感謝を

†長く住み慣れた部屋は、 明後日には空き部屋となる。 色々な出來亊のあった部屋。 想い出のたくさんある部屋。 その前の部屋と同じ様に、 大切な場処には変わりはない。 たとえ誰が何と云おうと。 一足早く最後の挨拶をしてきた。 もう同じ部屋に住む亊はな…

分岐点の少女

†彼女は迷っている。 後には歩いた足跡、 前には幾つもの道。 差し伸べられる手と、 試している数多の眼。 彼女は怯えていた。 然し切り拓く為には、 進まなければならない。 焦燥はいつも感じているが、 八つ当たりは惨めと思い、 焦る心を隠すかの様に、 …

昔話と自己分析

†病院までのタクシーの中で、 母から聞いた昔の話を思い出した。 母は私をこの世に送る時、 間に合わずタクシーの中で破水をしたらしい。 私は経験が無いので解る事は出来ないけれど、 余程、つらく苦しかったのだろうと想像する。 母がその様な思いをしてま…

夢より現へ

†厭な事があるとすぐに逃げる。 そして逃避先はいつも此処。 時を忘れていられる場所。 少し遠いけれど、気に入っているから。

緩やかな時

†一年前のあの日。 この道を懐かしむ人々が一軒の民家へ集った。 現在は一人でそこに居を構えていらっしゃる、 齢八十を迎えられた淑女の為だった。 各々、好きな時間に到着した様だが、 私が一番遅く到着した。いつもそうだ。 華やかでのんびりとした夕餉も…

風色

†生い茂る木々。 その中に空と同じ色の川。 春の様に穏やかな風。 荷物を頭に乗せ、 川を渡りながら、 笑顔で語りあう人々。

いつまでも          

†楽しい時もそうだけれど 如何し様もなくなった時も 何時も貴方の歌声や曲に 励まされたり元気づけられ 背中を押してもらっている 有り難う 貴方が居なかったら 病を克服しようと思わなかったでしょう 貴方は変わらず一番な存在