心で感謝を

†長く住み慣れた部屋は、
明後日には空き部屋となる。
色々な出來亊のあった部屋。
想い出のたくさんある部屋。
その前の部屋と同じ様に、
大切な場処には変わりはない。
たとえ誰が何と云おうと。



一足早く最後の挨拶をしてきた。
もう同じ部屋に住む亊はない。
そう考えるとやはり胸は痛む。
街へはいつでも行けるけれど。



前の部屋を移った後、
散歩がてらによく『会いに』行っていた。
既に新しいカーテンがひかれているのをみて、
大切に住んでもらって欲しいと想願った。
今回もまた同じ様に想願う。




玄関を出る間際、
感謝と労いの心を伝えてきた。
有り難う、お疲れ様、と。