天の気紛れ

おそら

†銀の雨矢が止み、徐々に視界の色が変わる。
通常であればその変化に助けられるところだろう。
ただ、今回はずっと雨矢を眺めて居たかった。
それなのに天も心も気紛れ。
白い空が割れて青い空が顔を出した時、
その鮮やかさとは反対にこの心は曇りだした。
緑は鮮やかに彩り出し、風は柔らかに光と戯れる。
なのに何故、この心は…。