2006-04-21 時に乗って 創 †誕生日でも記念日でもない、 年に一度の不思議で特別な日。 私の記憶の中で形成された、 通り過ぎる事の出来ない日。 あの日、あの懐中時計が教えてくれた。 止まって了って修理不能に陥って以来、 大切にしていたのに人の手に渡って了った。 そして今。 数え切れない時計の針の回転を経て、 たくさんの歳月が流れた。 この日を迎えた私は、 飽きない夕空を眺めていた。 きらきら輝く懐中時計を手に握りながら。