色とりどり

朝の光が目の裏を刺激するから
この端末を握り締めて
混沌の中に居続けている


†外に出ると異なる空気が耳をかすめる。
空は青。絶好。
地下道から仰ぐと見える空も、
地下鉄の車体も新鮮色。



夜になると青く光るネオンのゲート。
仮想の海の中は眩暈がする程に美しく。
銀色の群れの一体化に心を奪われる。純粋に。
潮の香がくすぐったい。

紅い泉も蒼い空も
白い渦に溶け込み
神秘の色に染められたのだから
私も溶け込む事を望んだ

この眼に焼き付いた証。