見つからない探し物
凍る様な空気が少しずつ
身体を流れて脳内を覚醒に導く
時計をクリック
私には早い時間
†明け方の四時過ぎ頃まで、
探し物を見つかるまで探していた。
早く起きなければならないのに。
結局、見つからなかった。何処へ?
探しているのはそれだけではなくて、
そして大抵の何かは未だに見つけられていない。
不貞腐れ就寝。
寝返りをうった時に何となく、
夜が明けたら空がにっこりと晴れていそうな気がした。
少し気になって起き上がり、外を覗くとまだ少し薄暗い。
今日は何を探しに行こうかな。たくさんあるよね。
耳元に音楽。手首に怠さ。
東の空が淡く薔薇色の恥じらいを魅せる頃、
僕は休めていた翼を広げて此処から飛び立つ。
見つかるまで探せたら、それも楽しいのかな。