影猫の願望

影猫

†退屈。
これじゃ欠伸も止まらないよ。
外へ出られない私は、
ただ此処からみえる、
切り取られた景色を眺めるだけ。
そうは言っても左斜め前を流れる物は、
やたらと煩い音を発して通り過ぎる、
何やら長くて速い箱の様な物。
これがまた嫌なの。



私の望む景色なんて何処にも無い。
一度で良いから、
広くて楽しい所で、
思い切り走り回ってみたいな。