2006-03-14 救いの礫 創 †悲しみは昨日の夕空に癒されたから、 今日は銀灰色の空から降る礫に打たれて、 再び歩き出す為に心を洗ってみるよ。 もうこの手は、 徒に誰かを駅のホームから落とす衝動に、 支配されたりしないから。 君が僕の鎖で苦しむ事があるのなら、 救いの手にはならないかも知れないけれど、 せめて僕自身がその枷を外してあげたい。 籠の扉は何時でも開けてある。 だから。 どうか君の思うが儘に、 この広い空に羽ばたいてみて欲しい。 僕も同じ空の下でもう一度、 飛び発つ準備をしてみるから。