窓の向こう

遠くからのベル音と光
身体に期待の変化無し 
また不純




†味覚が少し麻痺している。
珈琲と有害な一服で曖昧にさせて。
気合で覚醒したのは良いけれど、
これから来るであろう悩みや闘いの為にも、
それは温存しておかなければならない。
頑張っている人に頑張れと言うのは酷だが、
頑張れない人に頑張れと言うのも酷だろう。
甘えた考え。

記憶の曖昧さ
それを確かめてみたくて
バスルームの窓から覗く過去
目の前にいる少女と目が合った
少女は悲しそうな目をして蔑んでいる
自分の将来の姿を

細胞が一つ去る度に何故か記憶が蘇る。
大人達がつまらぬ感情で繰り広げる暴力劇場。
流れ弾が少女の体を掠めていったその時から、
きっと彼女は大人になるのを拒んでいったのだろう。