2005-11-15 紫煙 創 カーテンが開いて 音楽が流れたら 覚醒する †銀の箱の中の有害な安らぎを一服。 カーテンは開いているのに音がない。 寂しいなぁ起きれないよ、って呟いて、 再びヘッドフォンを耳に。 何とも甘く冷たく優雅な曲が流れ、 重い瞼がしっかり開かれた。 白い朝の気怠い雑踏に紛れ 見慣れた路地裏へ身を隠す 此処では時はゆらりと流れるから 消え入りそうな月を眺めながら 明日を思う事が出来る 特別な場所だった。 今でも偶に通り過ぎる度にそこで安らぐ。