うねり

†告悔したかったのにな…。



クリアブルーの視界の中で、
唯一輝いていたのは月でした。



†母も失踪の亊を知らなかった。
昨夜電話で其処に居ないか尋ねた際、
非常に驚いて混乱しかけていたから。
昼過ぎになって母から連絡があった。
姉から電話があり近くに居るという。
あれから故郷の友人宅に居たらしい。
母はすぐに自分の家に来る様に伝え、
夕刻辺りに姉は何も持たずに現れた。
話し合うという母に任せて待った。



そして夜遅くに姉から電話があった。
既に義兄により携帯電話は解約され、
連絡がとれなくて心配だっただけに、
少しは安心出來たのだけれど内容が…。
解約を知った姉は新たな携帯電話を持ち、
この番号を登録しておいてと言ったが、
我が家の自宅電話は番号表示機能がない。
日曜のメヰルの文面も今夜の姉の声も、
殆ど色がなく別人の様に変わっていた。
落ち着いたら全部話すからと言うので、
質問は一つだけにして休む様に言った。
母の所にいる限りとりあえず安心だけれど、
義兄も姪も私も…三人だけ真相を知らない。