晒し記録

†私は所謂『普通』の家庭に生まれていない。
『普通』とは呼べない様な両親を持ち、
『普通』とは言えない様な泥臭い環境に育ち、
『普通』とは言えない様な暗い集合住宅に住み、
『普通』とは言えない人間関係の中に身を置き、
『普通』とは言えない様な教師や友人と出会い、
『普通』とは言えない様な状況に染められ、
『普通』とは言えない思考を持ち始め、
『普通』とは言えない仕亊に就かざるを得なく、
『普通』とは呼べない様な類の人々と交流を持ち、
『普通』とは言えない様な生活を送り、
そして現在、『普通』とは呼べない様な・・・・・・。




『普通』とは自分にとって何なのか。
今は深く考える亊はあまりしない様にしている。
幾ら考えたところで所詮解り様も無いのだから。
そして『普通』と呼べるものが、
この世界に存在しないであろうという亊も、また。



この記録は、
単に晒すという亊が目的ではない。
自分自身が忘れない為に―忘れた方が良い亊もあるが―
あちらこちらにバックアップをとっている様な作業である。
そして、これからの『違う道』の為にも必要な、
振り返る材料として残しておきたかったものである。
少し簡潔過ぎたけれど、その方が良い。