昏睡の白空

†予感した色の的中。
ほら、やっぱり、ね。



昨夜、月と風の具合からして、
今日は晴れると確信していた。



眠りから醒めると、
強めの風と晴れ空。
自分のした亊だとはいえ、
まったくもって口惜しい。




何も無いのなら喜んで外出したろう。
然し何かあって了ったのだから篭る。
その間に何をしていたかというと、
過ぎ行くこの日を音で埋め尽くした。
全く何もしないでいるより有意義に思い、
透明な気分に何かしらの色を塗りたかった。




やがて陽も傾き始めると好い塩梅になった。
それでもとっぷりするまで音を塗っていた。
最後は倉本裕基さんの芿まる音色で、
心を染め終えると同時にカーテンを閉めた。