優陽

†少し斜めになって、
硝子越しに眺めていた。
風を嗅ぎたくなって、
窓を開けてまた眺めた。
空の色は変わり続ける。
何処かへ行って了う雲も、
それを彩る夕刻の色も、
どうしてあんなにも、
届かない所にあるのだろう。
どんな色彩用具を、
用いてみても表せない、
空が靜かに奏でる色模様。
外で遊ぶあの子の目には、
どう映っているのだろう。