流れの早さ

†あれからもうすぐ一年経つ。
寒風は過ぎ去り、
桜も舞い散り、
熱気が身を焦がした。
そしてそろそろ外套が必要になる。
まさかこんなにも早く流れるなんて。




あの時の私と今の私は確実に違う。
毎年違うとは感じているけれど、
今年―特に今月に入ってからは、
まるで閃いて悟ったかの様に変わった。
全てが変わる亊を拒んでいる私が、
自らの中に潜む大きな変化に気付いて了った。
だけれどこの変化は良い亊なのだと、
何故だか確信を持って云える。
でもまだ当然未熟。
慎重にも大胆にもなり過ぎずに、
内外の罠を避けて通る眼を培わなければ。