日延の躁鬱

†何でも五月晴れとやらだったらしい。
外へ出ようと思えば出る事が出来た。
準備も整ったのに出られなかった。何故か。



私には友人と呼べる人が居ない。
一人でも外へは出られるけれど、
此処数日、何かが大きく欠け過ぎていて、
一人で居ると必ず暴走する―それが判っている。



怖くない筈が無い。



空が晴れていればいる程に落ち着かなくなる。
自分で自分を腫れ物に触る様に扱う苦しさ。
自ら異常だと感じていながら誰にも云わずに居た結果。
然しそれは傍から視ていて触れたくない世界だろう。
現に自分でもそうなのだから他人であれば尚更だ。
倣って錠剤の多量服用など試みたりはしないけれど。