2006-03-09 知らずぶり 創 †三月/九日。 明けた空を一仰ぎもせず。 俺は一体何をして居るのか。 先程から煙草ばかり喫んでいる。 虚ろに指先を見詰めながら。 休まる事を知らない振りをするだけ。 外側から幼児らの声。 お前達の方が。 今の俺より。 ずっと。 暮れの空は、 星の一つすらも、 掴ませてくれない。