曖昧な鎖

そんな寂しそうな目をしないで
君の獲物なら
底にたくさんいるから



†傍らで見守っていた。
そうしていないと見境を失くす気がして。
苦しくない様にといつ切れても良い様な、
中途半端な鎖に繋いだのがいけなかった。
眠れる寂しがり屋が目を覚ます。

機嫌が悪いと牙を剥くんだね
誰彼構わず鋭い爪で捕らえて
食い散らかした跡に目もくれず
知らぬ顔で毛繕いをするんだ

寂しがり屋な筈の君は、
何が気に入らなかったのか、
手に負えない獣と化して了った。
きっと僕のせいだね。