「感」ぐるぐる螺旋

†上っていっては堕ちての繰り返し。
それでも何とかして底から這い上って。
今度は何だろうね。
何が邪魔をするのかな?
そんな事をしても無駄だと云うのに。
底に堕ちるのは慣れてるからね。
或る日、螺旋の上り途中で、
私を堕とそうとして背中を押す者がいた。
私は堕ちる瞬間にその人物の顔をみた。
自分だった。
だから他の何かに堕とされたとしても、
また這い上がる事が出来るのです。
繰り返してどんどん上を目指す。
現時点で私の中には上る力が形成されている。
同時に操縦桿を握る手にも力が入る。
時々、それを放したくなるけれど。