非情な人

†昨夜の事である。
さぁこれから寝よう、としていたその時。着信があった。
うざいと思いながら出ると母であった。
母「あのさぁ、もう本当に誰かいない?参っちゃうよ…。
苦情が来たらしくってさぁ、大家さんにバレちゃってさ、
他の家のペットは許可するけどアンタのとこは認めない、
捨てるか処分しないと出てってもらうって…」
処分という一言に猫好きな私はあっさりアツクなった。
私「何だそれ。何で他の家は良くてそこだけダメなの?」
母「なーんか、お宅の場合はワケが違う、とかね…。
まぁ家賃滞納してるって事で八つ当たりじゃないけどさ、
そういうのもあるんだと思うのよねぇ…。」
相談事なら何時もの事である。然し今回は何時もと違う。
以前、母宅の仔猫を一匹、知人に託した事があった。
母は猫好きな私が、こんな事を断るなど考えていない。
とりあえず訊いた。
私「…それで、何匹ですか?」
母「四匹…。」
よく聞いてみると成猫二匹、仔猫二匹。
一週間内に何とかしないと…と脅されたそうである。
子供達を抱えた母が路頭に迷う選択をする訳がない。
長い付き合いの成猫とその仔猫を泣く泣く手放す、と言う。
私は、何とかするから安心しろ、と言ってしまった。
そして以前、仔猫(名:サラー)を託した知人に相談をした。
すると仔猫達のうち、サラーの兄弟の方は引き取る。
そう言って下さった。残るはもう一匹の仔猫。
そして問題なのが、成猫二匹。しかも『外』を知っている。
頭が痛い…ζ
里親探しが浮上し、知人と里親を探そうという事になった。
それにしても、大家がお爺様だかお婆様だか知らないが、
処分だの捨てるだの。何とも非情な人だと思った。
まぁ私も非情だなんて人のこと言えませんけれど…。