大きな世界の小さな片隅

†たとえば小さな路地なんかで、
人と擦れ違う時に、
その人の視点になって、
この人は今、
こういう景色をみているんだとか、
一瞬のうちに、
色々考えてみたりする。
そして公園のベンチで、
ひとりで地面を凝っとみつめている、
会社員をみかけて、
何を考えているのかなって、
想像してみたりする。

それから高さ五百米程からの、
『私達』の状態を想像する。
狭い道を人が小さな粒の様になって、
好き勝手に歩いて擦れ違ったりする、
その様を。