祖母の頼み

†私達のお祖母様は、
俳句や川柳、短歌を嗜まれる。
何時の日だったか私の短歌を、
誉めて下さっ事があった。
その時の事はいつか此処でも記した筈。
然し私は實は俳句や川柳はよく知らず、
殆ど短歌や詩しか浮かばない。





・・・なんて言えない。
それに短歌だってお祖母様ほどには及ばないのに。





そして最近。
ばりばりに素敵な作品を捻り出す祖母が、
私達に幾つか短歌を作って欲しい、
と言う様な事を言い出した。
理由は『色々』らしい。




然しお祖母様。
ご自分で感じ考え捻り出さなければ、
それは私達の作品になって了うのですよ。
そうだと言っても断る理由もない。
久し振りに短歌、感じ出しましょうか。
三日でⅩは厳しいけれど、
他ならぬ祖母の為、そして自分の為に。