眼鏡

†ある職に就き視力が低下してから不便を感じ、
二年前に、欲しかったコンタクトレンズを購入した。
それから暫くの間はそれを使用していたけれど、
やがて友人や知人が眼鏡を所持しているのを知り、
いつでも着脱可能な眼鏡が欲しくなった。
ただ、区役所で老眼鏡を試した時に、
余りにみえ過ぎてくらくらしてしまい、
また、目の辺りがむずむずした感覚に襲われ、
このようなものを!と何故だか憤慨した記憶が蘇り、
高い買い物の事、購入までに少しの時間を要した。
しかし。
眼鏡店に赴き自分に合った眼鏡を作製して貰い、
その場で初めて着けた時は大変に恥ずかしかったが、
少しの恥ずかしさや照れを飛ばすほどに嬉しかった。
眼鏡の先輩方が、ようこそ、と微笑んでいる気がした。