抑制無効

†少しずつ冷えてゆく様に感じる周りの空気。
誰からも連絡を受けない。憐れですか、嘲笑って良いですよ。
新しい出会いもそんなにないけれど、これは昔からの事。
自分の背中を押さない自分が悪い。外に出ない自分が。
さすがに人見知りはしなくなった。その事だけは褒めてあげる。
ただ、人付き合いの悪さは幼少期のトラウマから来るもの。
うわべだけの笑顔は取り繕い合える。差し障りのない会話も。
でも、その先の深くに潜む何かが怖くて邪魔。
こうして邪魔だと思えばその壁は何時でも取り払える。
自分からでも、そして多分、相手からでも。
『籠の中の鳥』。何時か日記に記した。扉は開いているのに、と。